遣唐使の加拉巴(Jakarta)漂流記

と或る日系企業の管理畑で働いている田舎者が、遣唐使として中国に派遣された後、今度は東南アジア・インドネシアに派遣されたお話です。日々気づいたことをレポートします。内容については十分確認をとっていますが、あくまで筆者の主観によるものであり、また、正確さについて担保するものでないことは十分ご承知おきください。

20年3月度自由研究① ジャカルタの基本データ

中国人もすなるといふ日記を、ジャカルタでもしてみむとして、するなり。

 

この春よりジャカルタに赴任しています。

COVID-19の影響で一時はどうなることかと思ったけど、ひとまず到着できたので、何より。

元来、調べ物をしたり、妙なことに首を突っ込んだりするのは好きなので、以前中国駐在時に会社から命令されてやっていた月次自由研究を、今度は自分からやっていこうと思っています。今回は週次にします(忙しい時期を除く)。週次にして回数を増やし、とにかく雑学を集めて、深堀りしていこう、という企画です。雑学なので、本当にレベル感低くやります。政治経済とかよりも、もっとローカルな、トレンドみたいなものを追えればいいな、と(とかいいながら、今回はばっちり経済関連ですけど)。3年位やれば100個くらいTipsが貯まるかな〜。

 

まずは、任地であるジャカルタの基本データを頭に叩き込むところから入りましょう。

個人的な過去の経験から、上海あたりと比較すると分かりやすい(当社比)かな、と。

項目 ジャカルタ 東京 上海 データ元
都市圏人口(万人、順位) 3,437(2) 3,851(1) 2,213(6) 2015年Brookings
域内面積(km2) 3,367 8,223 4,015 同上
域内GDP(億ドル、順位) 3,213(30) 16,170(1) 5,940(8) 2015年Brookings
滞在邦人数(人) 15,304  ー  53,115 2019年外務省
日系企業数(社) 1,741  ー  23,441 同上
最低賃金 33千円/月 170千円/月 39千円/月 2020年JETRO
鉄道

地下鉄1路線

KRL6路線

地下鉄9路線

JR6路線

他14路線

地下鉄14路線

リニア1路線

他3路線

Wikipedia
ビッグマック指数(国) $2.41 $3.54 $3.12 2020年Economist
 ユニクロ店舗数 16 101(東京都) 77(上海市) FR公開情報より 

 日本企業の進出状況をみるのに、ユニクロの動向は案外悪くないかな、と思っていれてみました。その他定性的には、自動車販売数とかもありなんでしょうが、ドイツ・アメリカ車中心の上海と、日本車が圧倒しているジャカルタはある種比較しやすいので、それは別でやることにして。

 

わかってはいたけど、公共交通機関の弱さはすごい。上海は更に10路線ほど拡大するという計画があり、東京エリアを抜くのも間違いないでしょうね(上記東京は東京・神奈川の路線数なので千葉とか埼玉入れると変わるんだろうけど)。一方で、ようやく地下鉄が一本出来ただけのジャカルタは・・・。

 

あとは、最低賃金が円貨ベースでは、上海と同じくらい、ということ。あくまで最低賃金だから、ブルーワーカーを対象にしているわけで、実際のところ、上海の日系企業では大卒初任給CNY4〜5K/月がボトムラインというところでは、と思うので、そこまで参考には出来ないだろうけど。何より、賃金上昇率が8%ということで、経済成長の力強さを感じますね。うちの会社の人たちも、給料あげないと激おこなんだろうか。

 

/以上